選び方から保存まで!秋刀魚の魅力をまるごと解説!
秋の訪れとともに恋しくなるのが、日本の食卓を彩る「秋刀魚(さんま)」です。
脂がのってキラキラと輝く銀色の魚体は、まさに秋の味覚の象徴と言えます。
近年不漁続きだった秋刀魚ですが、今年(2025年)は例年よりも大ぶりで脂がのっており、漁業関係者の間では「奇跡の秋刀魚」と呼ばれるほど質のよいものが揃っているそうです。
今回はそんな秋刀魚の魅力、鮮度を見分けるためのポイント、美味しさを長持ちさせるためのコツをご紹介します。
秋刀魚ってどんな魚?
「秋刀魚」は、その名の通り秋が旬の魚です。
特に9月から10月は産卵を控えて栄養をたっぷりと蓄えるため、一年の中でももっとも脂がのっていて美味しい季節とされています。
栄養面でも非常に優れており、血液をサラサラにする効果で知られるEPA(エイコサペンタエン酸)や、脳の働きを助けるDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいます。
さらに、日照時間が減る秋に不足しがちなビタミンDや、筋肉や皮膚の健康を支えるたんぱく質も豊富に含まれており、秋刀魚は旬の美味しさを楽しみながら効率よく栄養を摂取できる、食卓に欠かせない存在です。
美味しい秋刀魚を見分ける5つのポイント
せっかく買うなら、新鮮で脂ののった美味しい秋刀魚を選びたいですよね。
美味しい秋刀魚を選ぶための5つのポイントをご紹介します。
1. お腹の硬さ: 腹部が硬く張りのあるものは新鮮な証拠。内臓もしっかりしているため、焼いたときの「わた」の旨味も格別です。
2. 目の透明感: 目が黒く澄んでいて濁りがないものを選びましょう。赤みがかったり白く濁っているものは鮮度が落ちています。
3. 口先の色: 旬の脂がのった秋刀魚は、口先がほんのり黄色がかっています。これは良質な脂質の証拠。「黄色いくちばし」を目印に探してみてください。
4. 体の反り具合: 持ったときに刀のようにピンと張っているものが新鮮です。ぐったりと曲がるものは鮮度が落ちています。
5. 皮の輝きと模様: 皮にツヤと光沢があり、背中の青黒い模様がくっきりしているものが理想的です。
旬の味を長持ちさせる!正しい冷凍保存のコツ
秋刀魚は脂が多いため、鮮度が落ちやすい魚です。
購入後はできるだけ早めに調理するのが理想ですが、冷凍すれば旬の美味しさを長く楽しめます。
保存のコツはシンプルで手軽に実践できるので、ぜひ活用してみてください。
まず内臓を取り除き、流水で洗います。次に、臭みを防ぐためキッチンペーパーなどで水分を丁寧に拭き取り、冷凍に対応した保存容器に入れて冷凍します。
冷凍保存する際に重要なポイントは「しっかり空気を抜くこと」です。
スタッシャーのように柔らかい素材の保存容器は空気が抜きやすく、高い密閉性で空気の侵入を防ぐことで秋刀魚の鮮度と美味しさを最大限に保つことができます。
保存期間の目安は 2〜3週間程度です。
食べるときは、冷蔵庫に移してゆっくり解凍してください。その後、必ず加熱調理してお召し上がりください。
この時期の秋刀魚は、脂がのり、栄養も豊富で、旬ならではの魅力があります。
新鮮なものを見分け、正しく保存すれば、美味しさを長く楽しめます。
この秋は、旬の秋刀魚を家族や友人と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。